知られざる 電子技術者の抱腹絶倒、驚異の物語
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閑話余談 (7) すけべ心は命取り
EU連合が出来てからヨーロッパ内での旅行、移動はとても楽になりました。国境を越える度にお金、通貨を交換して、またその度にパスポートコントロールを通らなければなりませんでした。EU内での移動を容易にしたのが、「シェンゲン条約」というのができて、EU内の移動が容易になりました。
条約以前は、国ごとに入出国するごとにパスポートチェックが必要でした。ひとえにパスポートチェックといってもこれがなかなか面倒で、日本から空路でヨーロッパへ移動する場合、航空会社のハブ空港を通ってほかの国に行くことが多いので、少なくとも2国を通ることになるので、その度に長い行列を作ってパスポートチェックをしなければなりません。
これがシェンゲン条約以降一度、欧州のどこかの空港へ降りてそこでパスポートコントロールを通れば、あとはどの欧州国へ移動しても国内扱いになり自由に移動できるようになりました。だから今は欧州のハブ空港でチェックを受ければ、あとは全くパスポートコントロールはありません。最初は非常に戸惑いましたが、今では非常に楽です。
また昔のように各国の通貨でポケットがいっぱいになることもなく、ユーロ1種類で済むのも楽です。
そんな国の間を行き来するときに、必ず必要なパスポートですが、最近のパスポートにはICチップが埋め込まれています。中間くらいに固いページがありその中にICチップが織り込まれていて、このチップの効力は、時々思わぬ事態を引き起こします。
フィンランドのフィンエアで搭乗してヘルシンキ空港には、自動のパスポートコントロールがあります。チップが埋め込まれたパスポートを持った人は、自動の入り口にある腰の高さにある受け台の読み取り機にパスポートを読み込ませ、認識できれば、ゲートが開きます。
そのゲートの中にはさらに 2mx2mくらいに囲われたスペースがあり、その人物の全身のスキャンが行われます。そのゲ-ト内は閉鎖空間ではないので。その様子は、これからスキャンする次のまっている人からも見ていることが可能です。そのスキャンが終わって、問題なければ、入ってきた時と反対側のゲートが開き、出ていくことが許可されます。
ある日、この自動のゲートの前で待っていた私の数人前の女性が、パスポートのスキャンを終わって、このゲートを入っていき全身のスキャンを終った時に、突然、頭上の赤ランプが点灯して奥のゲートが開かず、その女性はその全身スキャンのスペースに閉じ込められてしましました。(この女性が、また若くて それはそれは可愛い中国人なんですね)この女性はどうしようもなく困った顔をしてそこで立っていました。
待って見ている人達は、何事かという顔で機械の故障かなにかと思って、次の人たちはそのゲートは避けて横のゲートを使っていきました。
しかし、そのとき一人の50代の日本人男性が、その閉じ込められたゲートの入り口で自分のパスポートスキャンをして、その女性がいる全身スキャンのスペースへ入ってしまいました(前の人がつかえているのに、機械は次の人を受け入れてしまいましたんですね)
そして、その男性は、女性に英語で「私と一緒に出ましょう」と言って、男性の全身スキャンを終えて奥のゲートが開いて、2人で出てしまいました。2人いるのに運よく男性のスキャンが終了してしまったのですね。この日本人はこの美しい中国人を助けたと思っていたようです。
さて、係員が来て、何事が3人でしばし会話をしていましたが、なにやら不穏な空気がありましたが
一応パスポートゲートを通ってしまったことから2人の旅行者とも解放されました。。。
この後、係員から事の真相を聞きました。
この若くて美しい中国人女性、なんと実は麻薬の運び屋の可能性が高いというようなことを言っていました。したがって、機械が止めたのが正解で、不審者や問題がある人の場合は、その全身スキャンスペースで止められるのでした。
ただ今回の場合、次の男性が入ってしまい(普通は、まだ人が入っているのに入口のゲートは開けるべきではないのですが、赤ランプが点灯して異常を示しているのに次の人が入ってしまうことを想定していなかったのでしょう。普通は、前の人が機械の指示で止められていたら係員が来るまで勝手に入らないでしょうね。
この男性は、若い女性が機械の故障?で閉じ込められているので、助けてやろうと思ったようです。そして、結果的に美人の麻薬の運び屋さん はまんまとパスポートコントロールを抜け出てしまったというわけです。
曲がりなりにもゲートを抜けてしまったので、係員としてはそこでその女性を止めることができなかったようで憮然としていました。
たぶんこの女性がおばさんだったら男性は助けなかったと思います。
世の男性方、「美しいバラには棘がある」という古い格言を、忘れてはいけませんぜ。。ゆめゆめ、こういうところで、すけべ心を起こしてはいけませんね。。美しい女性は遠目に見るだけにしましょう。