知られざる 電子技術者の抱腹絶倒、驚異の物語
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ファッションはフランスから
フランスと言えば、ファッション、ファッションと言えばフランスでしょう。
その事は、フランスへ行くと実感できますね。通を歩いている、おばさん、おじさんでさえ、そのファッションはなかなかのもので、やはりその点は、ファッションが板についているんでしょうね。
こういう点は、ビジネスの場面でもしばしば感じられるんです。
良く国際会議をする場合、国際会議と言ってもタスクフォースと言って、10人ぐらいの関係各国の技術者が集まって、電子技術に関する国際規格を決める会議をやるんですが、
その場合、各国から技術者が参加します。大体普通の?技術者はダークスーツで参加するのですが。その中でいつも原色系のスーツ(例えば、パープルとか?黄色とか)のスーツを着ている技術者が居るんです。それがいつもフランス人でしたね。あとイタリアの技術者も時々。
パープルですよ。しかもネクタイが緑色とかもう原色系ですね。それがなんと、あまり違和感がないんですよね。何故だか知らないけど、なんとなく、そのフランス人に合っているというか、それが着こなしが原因なのか、はたまた、その人の風貌によるのかはわかりませんが、なんとなく違和感はないんですよね。不思議ですが。日本でこんなスーツを着ている人なんか皆無ですよね。
そこで、私の同僚がフランス駐在になったときのことです。
初めは、ダークスーツだったのですが、帰国するたびにだんだん、スーツの色が原色系になっていくのが目に見えて変わってきたんです。
しかもあごひげを生やし始めたんですよね。彼は、それほど背は高くなく、普通の日本人だったのですが、3年の任期が終了したときには、すっかりフランス人になっていたのを覚えています。
それで、彼は日本での会議に出席するときも、ピンク系のスーツに緑系のネクタイをするとか、とにかくどこでそういうスーツを買うのかと思うくらい、原色系のスーツでしたね。
それがまた違和感がないのですよね・まあそれがアゴヒゲのせいか、はたまた、彼の喋るフランス語のせいかはわかりませんが、不思議なものですよね。
つまりファッションというのは固定概念で考えてはいけないんですよ。原色系だろうが、ダーク系だろうが、ファッションはそれぞれに意味があり、誰でも着こなせる背景は有るんです。
いわゆる「ステレオタイプ」に縛られてはいけないということですね。
でもでも、私はそういうスーツを着ようとは思いませんがね。